マンションの価格を把握するには不動産の知識が必要となるので、素人が簡単に評価できるものではありません。したがってマンション査定はプロに依頼することになりますが、査定額は業者によって違います。理想的な条件で査定、売却するためには、主に2つの注意点があります。
　1つは、査定する前にマンションの相場価格を把握しておくことです。できれば同じマンション報、なければ近隣のマンションが実際にどのくらいの価格で売買されているかを調べることで、査定の目安がわかります。マンションの相場価格は、インターネット上やチラシ、住宅情報誌にある売買情報から知ることができます。近隣にちょうど良い物件がなければ、同じような専有面積、立地条件、築年数の物件の価格が参考になります。
　2つ目は業者選びです。マンションを査定する際に選ぶ業者は大手の不動産会社とそれぞれの地域にある小さな不動産会社の2種類に大きく分かれます。大手の会社であれば、データベースが豊富だったり、サポート体制やネットワークが充実していたりといった良い点があります。これに対し、小さい会社には地域に密着しているというメリットがあります。業者によっては高額の査定額を出してくる場合もありますが、だからといってその業者をすぐに選ぶのは考え物です。査定額が高くてもその額で売却できなければ意味がなく、結局売れずに販売価格がどんどん下がり、最終的に相場よりも低い価格で買い取ってもらうはめになりかねないからです。したがって、相場を把握し、マンション査定を複数依頼することが大切になります。売却を目的として業者を選ぶ場合は、販売実績も確認しておきましょう。